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神谷浩史・神谷キャラを愛する創作ブログサイト。夏目友人帳に溺愛中。 腐ってるから注意な☆(ゝω・)b 始めてきた方は「初めに」をご覧になってください。
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早くも長編に絶望気味です。
でもきっと完成させて見せます。頑張ります。

ちょいちょい細かいところ編集したりしてるので、
ご了承お願いします^^;
まぁ、根本的なストーリは変わってませんのできっと大丈夫です。
いじったら一応報告しておきますね。

それでは第2回目へ行きます。



第一回目↓
http://seasunflower.blog.shinobi.jp/Entry/52/

+ + + + + + + + + +
・・・懐かしい気持ち。心を突くこの切なさ。
あなたの隣に私が居る、奇跡的な朝。

「おはようございます、谷尾崎さん。」

もちろん返答はない。谷尾崎さんはぼうっとしたまま、目をこすっている。

殺風景な暗い部屋に、カーテンの隙間からの光が線を引く。
こんな生活を送れるなど考えもしなかった。

きっとこの時間は、一瞬で終わってしまう。
けれど、それでも私は幸せだった。とっても幸せだった。


谷尾崎さんは朝食を取らずに会社へ行く支度をしている。
よく見れば、谷尾崎さんは前よりも痩せているように見えた。
気付かなかった自分が不甲斐ない。
はやく教えてあげなければ、谷尾崎さん、倒れてしまうわ。

「谷尾崎さん、朝食は取ったほうがいいです。そんなに痩せた体では、何もできませんよ。」

谷尾崎さんは無言で私の横をすっと横切って、鏡の前でネクタイを結んだ。

・・・そうだった。私の声、谷尾崎さんには聞こえないんだった。
恥ずかしい。
谷尾崎さんは、私の事なんか必要としていない事はおろか、覚えてもいないのに。
何の役にもたてない妖怪の自分が醜くて、可笑しい。
泣いてしまいそうだ。

「いってきます。」

ふいに谷尾崎さんの声が聞こえる。
私は反射的に

「いってらっしゃい!」

と言ってしまう。
谷尾崎さんはいつもこうやって誰も居ない部屋に声を響かせているのだろうか。

二葉へ帰るまでは、私が「いってらっしゃい。」を言ってあげられるんだな。
自己満足で終わってしまうような小さなことだけど、
部屋に虚しい余韻を残さないであげられるということが、私を少し元気付けた。

それなら、谷尾崎さんが帰ってきて、もし「ただいま。」と声を響かせたなら、私は元気に「おかえりなさい。」と返す事ができる。

私は谷尾崎さんの帰りを楽しみに待っていた。
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無題
久しぶりに訪れました。
こんばんは!
燕可愛すぎる・・・!
どうして?どうしてこうも可愛く書けるの!?
あ、どうもすみませんwお邪魔しました~
アバドン 2009/06/26(Fri) 編集
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葉月 燕
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創造
自己紹介:
神谷浩史を愛する腐女子のブログサイト。
基本雑食です。
創作を中心に腐った日常を展開しております。

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+絶望先生
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+まりあ†ほりっく
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