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神谷浩史・神谷キャラを愛する創作ブログサイト。夏目友人帳に溺愛中。 腐ってるから注意な☆(ゝω・)b 始めてきた方は「初めに」をご覧になってください。
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絶望ネタを。無駄に長いです。

設定は先生がまだ中学生だった時の設定です。
過去話です。

※先生ロリコン化注意。

+ + + + + + + + + +
「うわあああん。」

閑散とした公園に子供の泣き声が響いた。
僕は一人で静かに読書をしていた故、邪魔だと思った。
さっさと泣き止め、うるさいだろう。

「うわああああん。」

僕は耐え切れなくなって、泣き声のする方へと向かう。
力ずくでも泣き止ませよう。それか公園から出て行ってもらおう。
そうやって思っていた。

その子供はしゃがみ込んで泣いていた。
それはそれは小さい女の子だった。

「どうしたんだい。」

すると女の子は僕のほうを向いた。
汚れのない透明な雫が僕の心を打ち抜いた。
なんだろう。この感じ。
女の子は泣き止まないまま、僕のほうへと向かってきた。

「お兄さん・・・。助けて・・・。」

その女の子は僕へと抱きついてきた。
温かい小さい手のひらを背中に、冷たい涙を肩に感じている。
本来なら剥ぎ取って「離れてくれ」と大声を出しているだろう。
だか、僕はそれができなかった。

「お兄さん、私ね大切なピンを落としちゃったの。お母さんが買ってくれた、大切なものなの。
 どうしよう。どうしよう。」

無垢なる雫に心臓が揺れる。

「い、一緒に探そうか。」

僕はそう口走っていた。
こうやって人を大切に扱ったことなんて、初めてだ。

少女は僕に笑って「ありがとう、お兄さん。」といった。
その表情は自分の心の奥の何かを走らせるものだった。
僕は、我慢をしている。何に?

繋いでいる指の柔らかさ、柔らかそうな漆黒の髪。
頬を伝う雫、桃色の唇。

僕は、少女が欲しくなっていた。
今すぐさらって行きたい衝動を心にめぐらせていた。
震える手を抑制するので精一杯だ。
その抑制すらも衝動に負けそうになった。
歯を食いしばりながら、下を向いた。

「あっ・・・これかい?」

僕は目に留まった黄色いピンを拾った。

「それだわ!ありがとうお兄さん!」

ここでピンを見つけて気を紛らわせなかったら、僕は少女にいけないことをしていた。
そう分かっていた。

「ありがとう、お兄さん。大好きよ。」

少女は僕に抱きついてきた。
柔らかい髪が目の前にふわりと見える。
僕は少女の背中を強く抱いた。そして髪を触って、頬を撫で、雫を拭った。
その時の少女の表情がひどく淫らに思えた。

「・・・・・っさよなら。」

そうして僕は少女を突き放す。
そして走り出した。強く強く拳を握って。
背中で小さく「お兄さん、ばいばい!またね!」そう聞こえた気がした。

気付いたら、僕は泣いていた。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

一応可符香の設定で行ってます。
「黄色のピン」って所で一応表してます。分かりにくっ。
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葉月 燕
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自己紹介:
神谷浩史を愛する腐女子のブログサイト。
基本雑食です。
創作を中心に腐った日常を展開しております。

+マンガ・アニメ
+夏目友人帳
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+まりあ†ほりっく
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