メリークリスマス！

皆様、メリークリスマス！

いろいろ書きたいCPありすぎて、頭の中ごちゃごちゃです。

とりあえず絶望を。
望×千里です！

「今日は誰と過ごすのですか？」

「いえ、特には決まっておりませんが…。」

冬休みも学校で勤務中の望は、暖房にあたりながらぼうっとしていた。

何故、この娘は冬休みなのに登校しているのだろう。などとは最初から思わない。
望は千里が浮き世離れしていることを、十分に知っているからである。

「もしよかったら、今日一緒に過ごしませんか。」

千里は少し恥じらうように。けれど、淡々ときっちり言い放つ。

望は少し焦った。
この娘と居るとろくな目に遭わない。そう知っていたからだ。

「あー…。でも残業が…。」

ぼうっとしていた頭が一気に冴える。
何とかして免れなくては…。
軽はずみな返答を悔やんだ。

「仕事、なんですか…。」

「え、ええ…。」

本当は残業などない。
仕事はもう終わっていて、実はもう帰宅するだけだ。

「……それじゃあ、仕方ありません。
お仕事頑張って下さい、先生…。」

千里は寂しそうに笑う。


千里がこんな顔をするなんて、望は知らなかった。
いつもとはまるで別人の、誰か。
望は千里を愛おしく感じた。

「で、でもまぁ、その仕事はいつでもいいので…。」

「え…じゃあ今日は…！！」

あからさまに表情が晴れやかになる。

「どこかに行きましょうか。」

「はいっ、先生！」

千里は躊躇うこともなく、望に抱き付いた。

「ちょっ…木津さん！」

「愛してます…。」

そこで満足そうに口角をあげる千里。



その顔は美しく、歪んでいた。