また同じようなのだ。

久しぶりに、絶望を！

可符香を出したかったんですけど、やっぱり望×纏です。
可符香もちょっぴり出ます＾＾

でもこういうの書くと、なんだか全部似たり寄ったりだなあ。
飛びぬけたの書きたいです。

先生が、構ってくれない。
さっき、夏祭りに誘ったのに、つれない顔をして「用事がある」と、そういった。

最近は、付きまとうと、露骨に嫌な顔をする。
だから、私は苦しい心を殺して、家で足をがくがくと震わせている。
私と先生は付き合っているのではなかったの？
あんなに愛をくれたのに。最近は、どうしてしまったの？

でも、先生を、信じよう。
そうよ、夏休みだって先生には仕事があるんだわ。
私は我慢しなくてはならないの。
頑張ろう、次に愛をくれる日を信じて、待とう。


私はしょうがないので、一人で祭りへ行く事にする。
もしかしたら、先生がいるかもしれないわ。そう思ったから。

にぎやかな空気。私の心とは正反対の世界。
ああ、先生。先生は今頃どこでどうしてるの。
私は先生のことばっかり。先生についていないと、不安で、怖くて、苦しくて。
ああ、また足が震えだした。だめね、私。

ふと前を横切る嗅ぎ慣れた匂い。

「せんせ･･･！」

と、最近先生の袴から香る、卑しい香りが漂う。

「ふ、風浦････さん･･･。」

そこにはべったりとくっついた2人。
楽しそうな先生の顔。
嫌だ････あんな幸せそうな顔、見た事ない････。
ああ、そうか、そうなんだ。私、何で気付かなかったのだろう。
殺してしまわないと、先生を盗られちゃうわ。
早く、殺してしまわないと････！

私は風浦さんの背後から近づいて、懐からナイフを取り出す。
すると、風浦さんがふっと後ろを向いて、そっと言った。

「かーしーて。」

私はその深い底なし沼の目に突き刺さり、身動きが取れない。
･･････？････痛い。
自分の腹部を見ると、何か刺さってる。そして大量に血が出てる。

先生、助けて。
先生、そのこはだめ。
先生･･･先生･･･････････。