お誕生日だあ！

今日は田沼君のお誕生日ですね！！

田沼おめでとう！！わーぱちぱち！

「ポン太じゃないぞ。」



久しぶりに夏目とのほのぼのを描いてみたくなったので
田沼×夏目を！

凄く久しぶりだ･･･。

※女性向けです＾＾

朝からずっと、夏目はそわそわしている。
夏目の心の中なんて、俺には丸見えだ。

―今日は俺の誕生日だ。


「た、た田沼！」

教室から、ぎこちなさげに夏目が飛び出てきた。
扉のさんに躓きそうになって、俺は一瞬心臓がどきりとした。

「夏目、大丈夫か？どうしたんだ。」

「た、田沼･･･、一緒に帰らないか･･･？おれ、渡したいものがあるんだ･･･。」

夏目は顔を赤らめ、そう言った。
手を交差させては、離す。
俺の顔が見れないようで、ずっと下を向いている。
この間が、何だか楽しかった。
夏目が俺のために緊張していることが、嬉しかった。

「一緒に帰ろ。」

俺は夏目の柔らかくて暖かく、そして優しい手を握った。
夏目は、一気に顔を赤くした。
握った手はぷるぷると震えているようで、ちょこっと俺のほうをみて微笑んだ。

「ありがとう。」

お礼を言うのはこっちなのにな。
そんな顔を向けてくれるだけで、俺は嬉しいのに
夏目にプレゼントなんてもらえたら、きっと俺は倒れてしまう。

ありがとう夏目。
愛してるよ。


夏目のバッグからは、ラッピングの施された箱が覗いていた。