ヒートテックの憂鬱

こんばんは！
最近は暖かかったり寒かったりと
本当に気まぐれですねー。まったく。
洋服、とても困りますよね。
ヒートテックを着ていくべきか否かと　
最近そんなことばかり･･･。


さて、今回はお久しぶり（？）に命兄さんと望君を！

イエー。
命望イエー！
ＢＬイエー！

冬。
望の指先はいつも赤い。

すぐにかじかむ望の指は
儚く　繊細で　見蕩れるくらい　きれいなんだ

「寒いですねえ。春先だというのに･･･。春は訪れるんでしょうか。」

「･････まぁ、大丈夫さ。きっと例年並みだ。」

望ははぁと自らの指に白い息をかける。
並んで歩く横顔の　長い睫毛にうつむく。

ああ　その指を温めてあげたい。
じんとうずく憂いを　思い通りに動かぬ歯がゆさを
すべて拭ってあげたい。

「望、手を貸してみろ。」

俺は望の手を握り、コートのポケットにつっこんだ。

「やめてくださいよ、恥ずかしいじゃないですか。
　　もう子供じゃないんですよ。」

俺は握った手を離しはしなかった。
ただ望に　望の体に　一部でもいいから触れたかった。
そんな欲求はいつしか　「温めてあげたい」という気持ちを、肩書きにする。

望の指はやはり冷たかった。
まずで氷のようだよ。

本当に　昔から　ずっとずっと

ずっとずっと


望は冷たいなあ。